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いつもいっしょに

2012/02/23 0:39:43

テーマ: おすすめの書籍

こんにちは!佐藤です。

コメントを下さった方へ何か良いメッセージはないかしら・・・と考えていたら、大好きな絵本を思い出しました。

少しご紹介させて頂きますね。

森のなかにくまが住んでいました。

くまはひとりぼっちでした。

ごはんを食べるのもひとり。寝るのもひとりでした。

ある日、トントン、トントン。

誰かが扉をたたきます。

くまがとびらを開けると、可愛いうさぎが寒そうに立っていました。

くまはうさぎのために、急いで温かいスープを作りました。

誰かのためにご飯を用意するなんて・・・

なんだかウキウキしてきました。

「いっぱい食べてね。」


夜くまのベットでうさぎは眠りました。

うさぎの可愛い寝顔をみながら、くまはぐっすり眠りました。

くまは料理をするのが楽しみになってきました。

腕によりをかけて毎日色んな料理を作ります。

一緒に栗拾いもしました。

ふたりはどこにいくのもいつも一緒です。

でもくまにはひとつ気になることがありました。

うさぎはいつもニコニコしているだけでした。

くまが「美味しい?」と尋ねても、ただニコニコしているだけです。

くまはちょっぴりつまらなくなってきました。

「ぼくはいろいろしてあげているのに。どうして何も言ってくれないの。ぼくのことどう思ってるの?なぜ?どうして?」

くまは眠れません。

ある日くまはとうとう大きな声で言ってしまいました。

「どうして黙ってるの!?ぼくのこと好き!?きらい!?何とか言ってよ!」

うさぎはじっとくまを見つめながら、目に一杯なみだをためていました。

次の朝くまが目をさますと、うさぎの姿はありませんでした。

くまはまたひとりぼっちになりました。

「あぁ。ぼくはなんであんな事言っちゃったんだろう。君がいるだけでぼくは幸せだったのに。そばにきみがいるだけでぼくは、ぼくは幸せだったのに・・」

くまは声をあげて泣きました。

いっぱいいっぱい泣きました。

自分の泣き声でくまは目を覚ましました。

横をみるとうさぎがスヤスヤ眠っています。

「夢だったんだ!」

くまは思わずうさぎを抱きしめました。

熱いなみだがポロポロ落ちました。・・・・・

『いつもいっしょに』
作:こんのひとみ
絵:いもとようこ

いもとようこさんの挿絵がとっても優しい絵本です。

生まれてきてくれただけで幸せだったのに、

傍に居てくれるだけで幸せだったのに、

何かをしてあげることが、ただただ嬉しかったのに、

いつの間にかそれが当たり前になって・・・

レビューに書いてありますね。

『大切な人といる身近な幸せに気づかせてくれます。そして、感謝の気持ちがわいてくる絵本です。』

私もそう思います。

私も、そして皆さまも、キラキラ輝く身近な幸せをたくさん見つけられますように・・・

 

 

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