写真は「漆喰鏝絵
(しっくいえて)」と呼ばれるもので、左官職人さんが鏝(こて)で漆喰を何層にも塗り重ね盛り上げて、まるで彫刻のように浮き彫りにしたものだそうです。
こちらは神奈川県、横須賀にある「叶神社」のものです。
昨日「左官職人」であるお客さまがいらして下さいました。
お寺や神社など文化財を専門にする左官さん。
「50・60代の先輩の手のようになりたいんです!」
「すごく厚くて変形してまめもシッカリあって、手で人生を語るって言うか、ホントかっこいいんです。」
まだまだ見習いだという28歳のお客さまは、目を輝かせてお話してくれました。
仕事場では「すべてに敬意をもって作業するように」いつも言われているそうです。
すべての神社・お寺に関わる方々が毎日毎日こうして心を込めてその場の波動を保っていて下さるからこそ、神域で在り続ける事が出来るのですね。
そして神社だけでなく、至るところに心ある方々が保っている「神域」があるのだと改めて感じています。
『そうした全てのモノヒトコトに対して、
庭前を汚すコトなく畏れ賢こみ振る舞うコトに初めて心底気付き始め…その質を構えられねば貴方達が神社に詣で祝詞を宣ろうが…それは…神域に土足で上がっている事すら判らぬ格好だけの無礼な我喜の振る舞いでしかないのだと言う事に早く気付く時なのですよ 。』
私が最近頂いた言葉です。
まだまだ青二才。
たくさん磨いていかなけばなりません。
そして若く爽やかな情熱をお持ちの左官さま。
真っ直ぐで、とてもすがすがしいお方で、こちらの方が大切な事を教えて頂きました。
いらして下さいまして本当にありがとうございました。
「次はもっとカッコイイ手になってますから!!」
またのお越しを心待ちにしております。