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倚りかからず

2011/08/16 4:35:11

テーマ: おすすめの書籍

こんにちは!佐藤です。

先日お客様が「亜紀子さんのオススメの本があったら、教えて下さい」とおっしゃいました。

速読法なんかも勉強して(笑)ビジネス書などを沢山読んだ時期もありましたが、最近は質の良いモノを普通の速さで(笑)むしろ味わうように読書したい、と思うようになりました。

かなり偏っている私の好みですがご参考になれば・・と、ひとつ詩集をご紹介させて頂きます。

『倚りかからず』

もはや


できあいの思想には倚りかかりたくない



もはや


できあいの宗教には倚りかかりたくない



もはや


できあいの学問には倚りかかりたくない



もはや


いかなる権威にも倚りかかりたくない



ながく生きて


心底学んだのはそれぐらい


じぶんの耳目


じぶんの二本足のみで立っていて


なに不都合のことやある



倚りかかるとすれば


それは


椅子の背もたれだけ


作者の茨木のり子さんは1926年生まれ。2006年に亡くなられています。

10代に戦争を経験し、人間の闇も絶望も味わってきたのり子さん。

瑞々しい言葉で紡ぎ出される、厳しくも底に深い優しさが流れている彼女の詩が好きです。

一本筋の通った芯のある女性になりたいと思いつつ、なかなか近付けない私の憧れかも知れません。

「いい詩には、ひとの心を解き放ってくれる力があります。


いい詩はまた、生きとし生けるものへの、いとおしみの感情をやさしく誘いだしてもくれます」 

(茨木のり子)

名著には、ふとページをめくった時に必ず心に響く文章がある。

そしてその一節にいつも救われています。

生きている間に、まだまだ沢山出会いたいですね。

倚りかからず (ちくま文庫)/茨木 のり子
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