こんにちは!佐藤です。
先日月に何回かお世話になっている病院で、とっても若い女の子が治療にいらっしゃいました。
検査をしながら、何の病気だろう?と見てみると『悪性リンパ腫』とありました。
旦那様と3歳くらいの可愛いお嬢様も一緒で
「ママが検査してる~」
と隣できゃっきゃとはしゃいでいます。
私は胸がきゅ~っと切なくなると同時に、『24歳悪性リンパ腫』という診断から彼女の余命を思わず心の中で計ってしまいました。
遠いところから、希望を持って治療に来ている彼女は決して生きることをあきらめていません。
一瞬でもそう思ってしまった自分がとっても嫌になってしまいました。
大好きなよしもとばななさんがこんな事を書いていらっしゃいます。
『自分が病気で死にそうだとする、治療もきついとする。
あるいは友人知人がそうだとする。
それでも、決して心の中で自分を、その人たちを葬らないでください。
恐怖のあまりそうする人がたくさんいます。
でも、その人は、自分はまだ生きています、ここにいます。
悲しみや苦しみを持ってぎゅうっとお祈りしないで、生きているその人や自分を見てください。
元気な姿をイメージして、「死ぬなんて信じられないよ」とのんきにしていてください。
そしてもしも死んじゃったら、「ああ、死んじゃったんだ、信じられない、最後まで信じられなかった」と嘆いて嘆いて、あちらの世界で元気な姿でいることを、思い出の中のその人や自分が元気でいる姿を、思ってあげてください。
それ以外に、他人と自分にしてあげられることはないです。』
24歳の彼女は今を懸命に生きていて、周囲への気配りも忘れないとても良い子でした。
彼女の一瞬一瞬はぎっしり密度を持ったものなのでしょうね。
私が思ってしまったことは、私自身の「恐怖」でした。
昨日びっくりするくらの思いやりを持って、駆け回っている訪問看護師さんが
「最近○○さん、来ないね~。亡くなっちゃったかな~。
『子供は7人!子沢山!またがれば百発百中!!』とかいって面白いおじいちゃんだったんだよ~笑。
佐藤さんにも会ってもらいたかったな~」
と言っていました。
数え切れないほど、沢山の人を看取っているであろう彼女の中で、そのおじいちゃんはいつまでも愉快なおじいちゃんのままで生きていました。
人と関わらせて頂くってこういうことなんだろう、と思います。
私も自分が、家族が友人知人が、お客さまが、愛する人達が、ぐぐっと落ち込んでしまったり、病気になってしまったら、逃げ出さずにいつでもその人の今を見守っていたいな、と思います。